アトピーっ子におすすめな「ふかしいも」の作り方

　アトピーに伴う食事制限が厳密だった頃、甘い物もあまり食べてはいけないと指示を受けていたので、食事と言えば、魚と青菜ばかりの毎日でした。

　そんな中で、唯一の楽しみが、素材そのものが甘いさつまいもとカボチャ。

　９月は、このどちらも旬ですので、国産のおいしいものが、しっかり食べられるから、もう、嬉しくて、嬉しくて。　　今回はレシピを載せますね。

　サツマイモって、大学芋や天ぷらのような、揚げ物にすれば　おいしいのは、当たり前だけど、油っぽい調理は幼い子の内臓の負担になるので、当時は蒸して、ふかしいもをもっぱら作って食べていました。

　熱を加えても、ビタミンＣの含有量が変わらず多く残されますし、食物繊維も豊富だから、アトピーっ子のお肌の状態を整えてくれる嬉しい食材ですね。

　ただし！

　あまりに皮の色が明るい紫で、鮮やかすぎる場合は、薬品につけて色出ししている商品もあるそうなので、買う時には避けてくださいね。

　低温に弱いから、冷蔵庫に入れてはダメ。常温で保管します。土付きが手に入ったら、洗わずに保管するのがおすすめです。

　寒くなると、冷蔵庫横のような、暖かめの場所で保管すると腐りにくいですよ。

　９月号のメルマガでは、サツマイモを料理やおやつに使うレシピをいろいろ載せています。その中から今回は、ふかしいもの作り方をご紹介しますね。離乳食にも、もちろん使えますよ。


◆ふかしいもの作り方

　太いものと細いものを混ぜると蒸し時間に差が出ますので、だいたい同じ太さのものを用意します。

　直径　３～５センチくらいまでのイモなら、２０分程度で火が通りますが、太さにより、蒸し時間は若干　異なります。

　はじめに、野菜用のブラシなどで表面をこすって汚れを落としておきます。

　また、鍋に入らないほど大きなものは、ぶつ切りに２～３等分します。　



上写真のように、左手に塩　小さじ１をのせ、右手に持ったイモを回転させながら、切り口や側面のぐるりに、薄く全体に塩をなしりつけます。

　蒸し器を使うか、大きめの鍋に、高足の蒸し器プレートを敷いて底に水をたっぷりそそぎ、芋を重ならないよう、ていねいに並べます。

　フタをして火にかけ、中火で２０分程度で蒸し上がります。

　

　蒸し上がりは、細めの箸や竹串などを差してみるとわかります。あまり力を入れなくても、スッと差し込めればＯＫ。

　太めのサツマイモについては、途中で一度、芋の上下をひっくり返した方が、早くでき上がります。

　水が無くなって空だきしてしまうことがあるので、５分ごとには鍋の中を確かめ、水が減っていたら継ぎ足しておきましょう。

　フタをしたまま蒸らして、少しさめたころに、取り分け、皮をむいて食べます。


　　●離乳食に

　ふかしておけば、そこからおやつや離乳食に便利に加工出来ます。

　蒸して皮をむいたイモを容器に入れ、指や、すりこぎ棒で、軽くほぐしてつぶします。

　お湯を適量加えて、柔らかく　練ると、口あたりの良いペースト状になります。塩味が付いているので、そのまま何も加えずに食べさせてね。

　また、皮をむいたものを少しのお湯で練ってきんとんにしたり、一口大に切っておかゆに混ぜたり、汁物に加えてもどうぞ。

●電気式蒸し器を利用して

　私は、アトピーに伴う食事の制限がある時に、「油で炒めるより、蒸す方が、低脂肪でよい」と言うことを栄養士さんに教えていただいて、蒸し料理を覚えていったのですが、蒸し料理は、素材のうま味を閉じこめておいしいし、脂が減ってヘルシーと言うことで、少し前から、ブームのようです。

　その流行のきっかけとなったのが、電気式の蒸し器です。

　私も実際にこれを使ってみたのですが、育児のかたわらで蒸し器を使うと、いつの間にか水が蒸発して、鍋を黒こげにしてしまった悲しい経験があるので、タイマーで蒸すと言うのは確かに便利でした。

　ただ、火力は選べませんので、ガスの強火で蒸すのに比べると、時間がやや長くかかります。

　そこで、早く食べたければ、サツマイモは　やや小さめに切って２０分ほど蒸すか、時間を長めに設定して、つくってみて下さいね。

　電気式の蒸し器について詳しくは、こちらでも読んでみて下さい。


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