アトピークッキング初心者の頃、子供のおやつにどうしても焼きりんごを食べさせてやりたくて悶々としたことがありました。

 作ったことがおありの方はご存じだと思うのですが、焼きリンゴのレシピには、必ず材料の所に「バター」と書かれているのです。

 でも、当時は牛乳も制限されていたので、当然バターもダメでした。

 あの頃の私は、おやつレパートリーが少なくて、以前作ったことがある焼きリンゴなら作れるかもと思っていただけに、子供におやつとして食べさせてやりたくて残念でした。

 そんなある時、イチゴジャムの手作りを覚えたので、りんごもジャムにしようとして煮たところ・・・・


 あれ?・・・・


 ここでやっと気がついたのです。

 リンゴって、煮ても焼きリンゴみたいな味になるんだなと言うことに。(もちろん食感などは違いますが)


 もう一つ、焼きリンゴで引っかかっていたことがありました。

 「焼きリンゴには、紅玉(酸味が強いりんごの品種です)が適している」の部分です。


 「そうか、紅玉か」と思ってお店で探しましたが、ちょっと特殊な品種のようで、すぐには見つかりませんでした。


 「紅玉じゃないと、焼きりんごはおいしく作れないからダメ。」と、当時の私は考えていたんですね。


 あれがないと作れない。これじゃないと、絶対ダメ!

 アトピークッキングの初心者さんは、既存の本のレシピ通りに作ろうとするから、どうしても使えない材料が多くて、あれもダメ、これもダメ・・・とお菓子作りで涙をのんでしまいます。

 でもいろいろ体験してわかったのですが

 もう少しアバウトでも、料理ってOKだつたんですね。#59120;

 卵がなくても、乳製品がなくても、小麦が使えなくても・・・・そのままの味に作るのは難しくても、そこそこの味には、仕上がります。

 焼きリンゴを例に挙げると、時間をかけてオーブンで焼かなくても、油少々を熱したフライパンで、スライスした リンゴを蒸し焼きにすると、ものの5分で似た味が食べられます。

 すると、この方がかえって、早く作れるから子供用にはよかったりしますし、そのほかにも、焼かずに砂糖で煮たり、レーズンなどと一緒に蒸して食べると言う手もあります。

 #59036;#59036;○がないから、作れない。アトピーだから食べられない・

・・・と考えるとつらいけど、そこであきらめずに、


じゃあ、ないんだったら、何か別の方法で作れないかな


・・・と、ぜひ一度、あきらめる前に考えてみませんか?#59117;


 自分で考えたり、工夫しながら料理するようになると、料理の腕がさらに上がるのは確かだと思います。

 最後に、【卵と牛乳なし!アトピーっ子にうれしい野菜たっぷり料理】メルマガにも載せている、蒸しりんごのレシピをご紹介しますね。


   蒸しリンゴのコンポー


寒い頃には、あたたかく煮たリンゴがおいしいですよ。生で食べずに火を通せば、アレルギーを起こしにく

いですし、柔らかく煮れば、離乳食期の赤ちゃんにもピッタリです。

煮て作る方法もご紹介していますが、今回は、蒸した料理です。 

写真のように、レーズンやプルーンと一緒に煮ると、甘味を控えてもおいしく食べられます。

 お好みで、最後に粉砂糖を茶漉しなどで小さなふるいにかけながら振りかければ、本格的な仕上がりに。

  
写真下のように、耐熱容器に並べて蒸します。左は、それを取り分けたところです。

◆材料 

リンゴ 1個分で、2~3人分のおやつです


リンゴ  1個

砂糖   大さじ  1~2(粉砂糖を上にかける場合は、控えめで)

あれば、ノンオイルレーズンやプルーン  適量
お好みで、粉砂糖   適量


◆作り方 

・りんごの皮をむき、6つ割りにして芯とヘタを取り、写真右のように耐熱容器に並べます。

・砂糖を出来るだけ全体に均等にふりかけ、レーズンをのせます。

・蒸し器に入れ、沸騰してから10分蒸します。

・デコレーションする場合は、取り分けた後で粉砂糖を茶こしなどに入れ、上からふりかけます。


 
シロップ入りの煮たりんごをゼリーに入れると、フルーツゼリーに。大きなゼリーを作ればクリスマスのケーキ代わりにもぴったり!    



煮る応用として、りんごは、ジャムなんかも案外簡単に作れます。



りんごジャムを作ったら、卵なしの皮で、手焼きのクレープなんか使えば、アトピーっ子のデザートの出来上がり♪



りんごに火を通す食べ方を覚えたら、おやつの世界がもっともっと広がりますね。

これらのレシピも、【卵と牛乳なし!アトピーっ子にうれしい野菜たっぷり料理】でいろいろご紹介しています。

詳しくは、こちらからどうぞ  http://www.mag2.com/m/P0001632.html