夏休みも残り10日ほどになりました。まだまだ残暑も厳しいので、行こうか行くまいかと迷っていたのですが、

ええぃ!!行っちゃえ#59142;    ・・・ と、きのうは暗いうちから出かけてきました。

 行き先は、以前から行ってみたいと思っていた、絵本「こんとあき」の原風景となった場所です。

 その「こんとあき」と言うお話とは #59136;
        

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

  • 作者: 林 明子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1989/06/30
  • メディア: 大型本

 赤ちゃんや幼い女の子を描かせたら、その愛らしさはぴか一じゃないかしら?
大好きな、林 明子さんの絵本です。

 これ #59125;うちの三人の子供たちに、次々と読んでやりました。

 あきちゃんという女の子が生まれた日に、おばあちゃんに赤ちゃんのおもりを頼まれてやってきた狐の「こん」。

 どう見ても、毛の柔らかそうなぬいぐるみなのですが、命が吹き込まれています。

 いつも一緒の こんとあきでしたが、年月を経て糸がほつれた こんの腕を直してもらいに、汽車に乗って、おばあさんが住む町へと、二人だけで旅します。


この こんが、幼いあきちゃんのお世話をする姿が、とってもけなげなんです。#59123;
うっかり汽車にしっぽをはさまれても、野良犬に拉致されて埋められても、「だいじょうぶ。だい・・じょうぶ」と、あきを気づかう優しい気持ちに泣けてきます。

 読んだ当初から、二人が出かけた町のモデルになった場所はここだなと、想像がついていたので、一度子供を連れて行ってみたくて・・・
 
 でも、ここって、夏に行くにはあまりにも過酷なんだナァ・・・ #59124;

 その場所と言うのが#59142;





鳥取砂丘#59145;#59145;#59146; 絵本の中では、砂丘町と呼ばれていた場所です。

 おお~、久しぶり。#59144; 以前、一度だけ連れてきてもらったことがあります。

 涼しいうちに着いたハズなんですが、高台から砂場へ足を踏み込んだ途端に、もう来た事を後悔しました。

 砂粒が細かくて、足をとられる、焼けた砂に足がめり込む #59124;

 しかも、「馬の背」と呼ばれる砂の丘は、はてしなく遠くて、見上げるばかりにそびえ立っています。

 20分ほど死にそうになりながら歩いて、どうしても見てみたかった風景にたどり着きました。


おお~、ここだ、ここ。なんてことない風景なのですが、これを子供に見せてやりたくて、炎天下にやってきたのです。


絵本の中では、あきのわがままから、ノラ犬に連れ去られてしまう こんを探すシーンで登場します。

こんを探して砂の丘に登ったあきですが、こんの姿はそこになく、不安で押しつぶされそうになりながら海に向かって「こーん」と呼びます。


その後、やっとのことで砂に埋もれてぐったりしているこんを掘り起こし、彼を背負って砂丘をくだり、おばあちゃん家へと、急ぎます。

いつも甘えて、頼ってばかりだった こんの大切さに改めて気づき、あきが一つ大人になった瞬間です。

ほら #59116; 写真の風景でしょ。ここ

ああ、やっぱり。 #59130;

 以前行った時のおぼろげな記憶と、絵本の記憶が一致してすっきりしました。

 このあと、日本海の眺めと風が気持ちよい丘のてっぺんで、しばらく休んでいたのですが、その際にとんでもない言葉が耳に飛び込んできました。

 「これはこの家族で行った旅行で、最高の旅行だったね。」

 カップルが言った言葉ではありません。

 同じくらいに登ってきていた、幼稚園くらいの男の子がつぶやいていました。

 こんな暑い中を、ここへ来て最高と感じる感覚に #59138;

 この男の子の感性に #59130;

 そして

 こんな幼い子に、この言葉を言わしめる親って、一体 普段はどんな会話をしているのだろうと、驚いた #59141;


 砂丘は、この子にとっても、ずっと忘れられない思い出になるんでしょうね。


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  • 作者: 林 明子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1986/06/20
  • メディア: 単行本



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  • 発売日: 1989/06/30
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