寒くなっていくと、煮物を作る機会も増えてくるのではないかと思います。

 煮物・・・と言えば、落としぶたをして、じっくりと ていねいに煮込んで、味を煮含めていらっしゃるご家庭も多いのではないでしょうか。

 最近では、シリコン製の落としぶたも人気のようで、先日実家に帰ったら、ぶたを想像させる形のシリコンの落としぶたが台所にかけてありました。

 落としぶたには、昔ながらの木で出来た小さめのフタのような形のものや、シリコンで出来たもの、そして紙製など、いろんな種類がありますね。

 中には、アルミホイルで煮汁を覆って、毎回使い捨ていますという方もいらっしゃるかも。

 落としぶたを使えば、煮汁から浮き上がっている素材にも均等に味がしみて便利なのです。


 私も以前は、木の落としぶたを愛用していましたが、今は、全く使わずに煮物を作ります。


 なぜか?


 それは、食物アレルギーの問題がからんでくるからです。

 木の場合は、洗っても、前の素材が木に染みこんでいる場合もあるので、毎回ちゃんと洗っていても、微量のアレルゲンがフタごと煮ているうちに混入する可能性があります。

 また、落としぶたとして販売されている、その他の素材を使った工業製品については、長時間煮ることで、金属なら微量の成分が、紙なら漂白剤、シリコン類は、加工素材に含まれる化学物質などが、煮汁に溶け込むことが本当にないのかが気になるのです。

 アレルギーをもつ人は、他の人にはなんでもない微量の物質に反応する場合も多いものです。

 なので、昔から使われてきた石や木のような自然素材には、ある程度の信頼を感じますが、便利だからと考え出された工業製品、特に、アイデア商品系の製品には、思わぬ落とし穴もあるから、赤ちゃん期やアレルゲンに
敏感な時期には、敬遠しておくのが安心ではないかと私は考えています。


 ちなみに、落としぶたを使わなくても、時々鍋をのぞいて、箸で上下を少し動かしたり、鍋の両耳を持って、フライパンで炒め物を作るときの様に大きく全体を返せしたりすれば、全体に煮汁がからみますし、動かすと身が崩れる煮魚などの場合は、煮汁から出ている背中などに、何回もお玉などで煮汁をすくってかけることで、味を含ませることが出来ます。

 たかが、微量の成分が混じる程度のことではありますが、食物アレルギーが気になる、幼いアトピーっ子を子育て中のご家庭では、こんなことにもお気をつけくださいね。



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