アトピーの除去指導や自己流の除去、そして、かゆみの話

　これまで書いてきた話のまとめとして、もう少し載せたいと思います。

　除去食を指導してくださる医師に診てもらうのと、自己流で除去するのとの違いの一つは、除去食の指導であっても、症状が悪い状態なら、飲み薬や塗り薬をしっかりと使いながら治療する点だと思います。

　成長期の子供の体は、栄養状態が悪いと、体がやせているだけでは済まず、脳の発育にも影響が出てしまうから、除去はあくまで、湿疹が出ても、ｗｅｅｋ（弱い）薬やｍｉｌｄ程度の薬で、楽に湿疹が納まる為の補助になる治療だと考えるといいんじゃないのかなと、私は感じました。

　病院で食事指導をしてもらうと、医師や栄養士に、除去がきちんと出来ていない部分をチェックしてもらえるから、ある程度、きちんとした除去が出来て、湿疹もキレイになりましたが、もう一つ、複数の人から声をかけていただいたり、目をかけてもらえた点も良かったと思うのです。

　けれど

　とことんアトピーで悩んだ精神状態で、一人で悩みながら除去すると、時には、行き過ぎてしまう事があるので、それには要注意です。　　　　
　　　　　　こんな話も、漫画で載せました　→　http://yoikomap.nobody.jp/4koma.htm

　前回も書きましたが、同じように、子供のアトピーで悩んでいる人や、料理を普段作っている人に相談しながら、どこかでブレーキをかけてもらうようにした方がいいですよ。

　自己流でやらざるを得ない状況なら、つるっつる　のキレイな肌を目指そうとはせずに、薬もちゃんともらいながら、やってみてはいかがでしょうか。

　また、湿疹が出ることと、かゆみが出ることとは別の問題です。

　湿疹は食べたものが合わなくて出る生理現象のようなものですが、かゆみは、
「食べたものの影響」＋「精神状態や栄養状態の悪化」　

　から来る現象でもあるんだなと、一人目の子育てで、しみじみ感じました。


　仮性アレルゲンを含む食品を食べた時にも、もちろん　かゆくなることはありますが、

　食べたいのに、目の前でおいしそうなものを取り上げられてしまう不満　　

　「食べちゃダメ！」としかられて、ママはぼくが嫌いなんだ・・・と感じてしまう悲しみ　

　そして

　慢性的に栄養の一部が足りなくて、気持ちがイライラしている状態　

　などから引き起こされているかゆみの場合も多いんじゃないかと思うのです。


　幼い子供は、たくさんのことを望みません。
　

　ただ、ただ、親に愛されていると感じることが、赤ちゃんや幼児の一番の願いです。　

　
　食事の除去は、我が子の健康のためですが、我が子のためにと、忙しい思いをして、一生懸命に除去食を作っているのに、もしも我が子が、愛されていると感じるよりも


　つらい、悲しい、腹が立つ


　・・・と、強く感じて、それで　かゆくなって　いる・・・のなら、それはどこか違っているし、何かを改めないといけない部分もあるのだと思います。

　・・・・とてもこれは、難しい話ですが。

　幼いアトピーっ子は、消化機能が未熟なため、うまくアレルゲンを排出出来なくて、食べ物で内臓にダメージを受けやすいものです。

　だから

　もしも明らかに反応している食材があれば、上手に除去をしてあげて、その食材に過敏にならないようにしてあげる方がいいと思うし、その方が、少し先のアレルギーの状態の善し悪しに、大きく関わってくるんじゃないかと私は思っています。

　でも、その一方で　

　除去食は、子供の健やかな体と心の成長を妨げない範囲で行い、出来ない部分は、薬を使って補うくらいに考えておくといいんじゃないかなとも思います。

　メルマガで、卵と牛乳なしのレシピを書くのも、「除去していても、食べる楽しみを子供から奪っちゃいけない」と思ったし、「子育てを楽しめる程度の時間で作れる手料理を作らなくっちゃ」と、しみじみ感じた苦い経験があったからこそ。

　参考になればと思います。


　　　　　　　　
創健社 あわめん　　　　　　　お米のスパゲティ
暑くなると、麺料理もいいですね。ビーフンのような米麺（味付けなしの物がおすすめ）なら、一般店でも手に入りやすいんじゃないかと思います。タピオカ粉の入った雑穀麺は、米がダメな子向けですが、韓国冷麺に似たコシがあるため、幼い子にはちょっとしっかりめにゆでて、柔らかくしてどうぞ。

アトピーツ子におすすめの　めん類へはまとめてこちらから
http://yoikomap.client.jp/i-men.htm#1a

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